第1話「バイオニック・ジェミー誕生」
2006年 09月 22日
(WELCOME HOME, JAIME/PART-1)
単独TVシリーズ化の第1話目です。
この第1話は「バイオニック・ジェミー」の親シリーズ「600万ドルの男」からの続きという体裁を取っています。
冒頭は「600万ドルの男」での、バイオニック手術後にいったん死んだと思われたジェミーが、いかに死の淵から生還したかの報告をゴールドマン局長がテープレコーダーに録音しているという、重〜い雰囲気のシーンで始まります。
第1話はストーリーらしいストーリーもなく、「ジェミーは再度バイオニックの適合手術を受ける」→「記憶喪失から回復する」→「舞台をオーハイへ移す」→「ジェミーを学校の先生にする」→「スティーブを任務という名目でドラマから退場させる」というようにその大半を使ってジェミー単独でもストーリーを進めることができるように、設定を整えることに費やしています。
なにしろいったんストーリー上で殺してしまったキャラクターを生き返らせて一本ドラマを作ろうというのですから、よくよく考えてみればムチャな話ですが、といって「600万ドルの男」からのスピンオフ作品という前提なので設定をすべてチャラにすることも出来なかったのでしょう。
つじつまの点はともかく、雰囲気の点でも暗くてお芝居も堅く、この作品の特徴である、明るくて優しいユーモアのある会話のやりとりはまだ見られません。
そんな訳で「バイオニック・ジェミー」という作品の実質的な独立はまだまだこれからといった感じの第1話です。
「ペーパーチェイス」に出た頃や、この時期のリンゼイ・ワグナーはシリーズ後半と比べるとちょっとふっくらしていて、リンゼイが一番綺麗な時と言っていいかもしれませんね。